産廃情報ネット
2022.05.14 業界情報

今知りたい、「廃棄物管理責任者」って何するの!?

 この記事はこんな方におすすめです!●廃棄物管理責任者に任命されたけどいったい何すればいいのか?
●廃棄物関連の部署にいる、廃棄物について学びたい

事業所におけるごみの減量、リサイクルの推進は、現代社会における企業市民としての使命であり、循環型社会形成においても重要な役割を担います。事業系ごみの排出量は近年横ばいで推移しており(新型コロナの影響でここ数年は減少している)、最終処分場の延命のためにも排出抑制・減量は必須課題となっています。
廃棄物を多量に排出する事業者においては減量に関する責務が定められています。

弊社は東京23区を中心とした廃棄物収集運搬及び処分リサイクル会社であり、年間数千トンもの廃棄物を適正に運搬・処分している会社です。

廃棄物管理責任者はいったい何を行い事業所内のごみを排出抑制、減量化していくのでしょうか。
そこで、本記事では、廃棄物管理責任者の役割を果たすために知っておきたいポイントを取り上げます。

廃棄物管理責任者選任届の提出について

足立区内にある事業用大規模建築物(延床面積1,000平方メートル以上)の所有者は、廃棄物管理責任者を選任し、その選任をした日から30日以内に届け出る義務があります。(足立区廃棄物の処理及び再利用に関する条例施行規則により)
廃棄物管理責任者は、建物から排出される事業系ごみの状況を常時把握できる方の中から選任してください。
なお、必要な資格などはありません。
また、廃棄物管理責任者を変更した場合も同様の手続きが必要です。

足立区HPより

廃棄物処理責任者の役割

①事業系ごみの発生量・廃棄量・再利用量を把握しよう

まずは、廃棄物処理責任者自ら、事業系ごみの量を計量し把握しましょう。また、ごみ庫にどのように排出(整理整頓、分別)されているかも確認しましょう。
この排出量を元に廃棄物業者への処理料金が決定します。自身の減量計画の策定、効果を確認するために大切なことですので必ず確認しましょう。

✅確認事項
処理業者からの請求書、各種廃棄物発生量

②事業系ごみに処理における法令遵守と適正処理の日常的確認をしよう

事業系ごみを回収している業者、どのように運搬・処理され廃棄物管理票や報告資料を日頃からチェックしましょう。

✅確認事項
契約書、マニフェスト、数量報告書類、リサイクルフロー図

リサイクルフロー例 足立区HPより

③事業系ごみの3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進をしよう

事業所において3Rの取り組みを確認しましょう。

数値目標と3Rルールの設定方法ごみの発生・排出抑制・再利用・リサイクルを進めていくためには、実現可能な数値目標を設定することが大切です。目標設定の時点から関係者の意見を取り入れ全員が共有できる目標をしっかりと定めましょう。具体的にはごみの種類ごとに区分し、ごみの名称、注意事項、分別方法や手順などを明記したポスターなどを多数作成しいろいろなところへ掲示するようにしましょう。また、分別マニュアルなどを作成するのも有効な手段でしょう。

▼3R(リデュース、リユース、リサイクル)についてはこちらをご覧ください。

④建物使用者と利用者に対するごみの発生・排出抑制・再利用・資源化の指導をしよう

建物に関係する従業員、利用者にごみの減量を意識してもらう取り組みを実施しましょう。

目標への進捗状況の確認関係者へ継続的に呼びかけ、目標達成状況の共有を行いましょう。社内研修、社内報、掲示板などを活用するのが一般的です。
事業所に関係するすべての人がごみの減量、リサイクルについて意識をもち、行動することが大きな成果につながります。廃棄物管理責任者の方は是非頑張ってください。

⑤区及び所有者との連絡調整も行おう

再利用計画書の作成、区からの立入検査などの連絡を調整しましょう。

▼再利用計画書についてはこちらをご覧ください。



▼事業系一般廃棄物、排出事業者への立入検査への対応方法はこちらをご覧ください。

※廃棄物管理責任者講習会への参加
東京23区各区において、新人の廃棄物管理責任者向けの講習会が実施されています。
ごみ減量に関する基本知識を習得し、各事業所で取り組みを円滑に進めるために講習会への参加が義務付けられています。
必ず参加するようにしましょう。

⑥関係者と協力と連携

事業系ごみ減量の取り組みは、廃棄物管理責任者だけでは達成することはできません。建物に関係するすべての人に協力してもらう必要があります。
それぞれの立場で自分ごとと捉え関わっていくことが重要です。

まとめ

事業所におけるごみの減量、リサイクルの推進は、現代社会における企業市民としての使命であり、循環型社会形成においても重要な役割を担います。資源物の分別が進めば、処理費用の負担軽減や、再資源化が容易になり環境負荷低減効果が見込まれます。企業イメージや従業員コスト意識の向上につながりますので積極的に取り組み実施してください。

廃棄物管理責任者は事業所や建物のごみの減量とリサイクルを進めるリーダーです。すべてを一人で管理運営していくことは難しいので、関係者と連携・協力していくことが重要です。