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2022.03.28 業界情報

東京23区清掃工場の秘密 搬入事業者が守るべきルールとは!?

今回は記事はこんな人におすすめです
●廃棄物業者しか知りえない清掃工場の情報を知りたい
●社内の教育資料として活用したい
 
前回解説した清掃工場の仕組みの続編となります。東京区23の清掃工場は家庭系廃棄物の受け入れと、事業系一般廃棄物(民間企業)の受け入れを行っています。清掃工場は廃棄物を焼却する施設であることから、搬入に関する様々なルールがあります。
今回は廃棄物業者ならではの情報も交えて解説させていただきます。
弊社は東京23区を中心とした廃棄物収集運搬及び処分リサイクル会社であり、年間数千トンもの廃棄物を適正に運搬・処分している会社です。
▼(前回のブログはこちら)東京23区清掃工場について~清掃工場の役割と仕組み・可燃ごみ処分の流れ
  

搬入業者が守らないといけないルール

清掃工場は廃棄物を焼却する施設であることから搬入に関する様々なルールがあります。違反をすれば搬入停止処分となり最悪の場合は許可取り消しとなり、収集運搬サービスが成り立たなくなりますので注意が必要です。
 

①搬入許可取得

廃棄物の収集許可があればどこでも清掃工場へ搬入してもよいかというとそうではありません。清掃工場の管理運営している「東京23区清掃一部事務組合」を通して手続きを行う必要があります。
登録の際にポイントとなる点は以下の通りです。
<div>特に特徴的なのは車両カラーがブルーという点でしょうか、東京で見かける廃棄物運搬車両がブルーが多いのはこのためです。
これは東京都のみのルールのため他の都道府県では違う車両カラーが施されています。 

➁受け入れ基準

上記のように「燃えるごみ」が受け入れ対象となります。

不適物事例

不適正搬入をする理由

なぜ不適切搬入が行われるのでしょうか?理由は「コスト削減」です。上記の搬入物は産業廃棄物のため、別車両にて収集し別の処理施設にて処分する必要があります。最低でも余分に車両1台人1人は必ず必要となるでしょう。清掃工場に搬入してしまえばその分のコスト削減が可能となります。もちろん違法行為のため発覚すれば搬入停止処分となるため、ほとんどの業者が適正搬入をしています。排出事業者側(民間事業者)の立場であれば、廃棄物業者に丸投げではなく、自身が出したごみが適正処理しているか確認することをお勧めいたします。特に回収している様子などを定期的に確認されると効果的だと思います。

・回収している様子を現地で確認する
・分別の見直し、可燃ごみの中に産業廃棄物をいれないようにする(ビンカンPET・プラスチックなど)

③搬入時間(ごみ収集車が早朝に多い理由)

8:20~15:45 
基本はこちらの時間ですが、工場により早朝・夜間搬入を実施している場合もあります。我々のような廃棄物業者は夜間~早朝にかけてこの時間に間に合うように出発します。この時間帯は道路渋滞も少なく回収もスムーズに行えるため非常に効率がよいです。
当社のドライバーは、3時~5ぐいらいに出発し業務終了が12時~15時くらいとなります。一般的な職種に比べると朝は早いですが帰りも早いので、アフターライフが充実できるのが利点です。

④搬入場所

23区では現在、19工場稼働しており、搬入場所は予め指定されています。
余談になりますが、弊社は目黒・渋谷・豊島工場には搬入したことがありません。恐らくですが家庭ごみ処理がメインで我々のような事業系のごみはあまり門戸を広げていないと思われます。清掃工場によって家庭ごみと事業系ごみを受け付ける工場があります。

⑤搬入量計画

清掃工場別に週間搬入量が設定されています。(●●工場は●●tまで)超過すると搬入できなくなるため、余裕を持った運行管理を行います。搬入するとレシート上の紙にどれくらい搬入したか、本日の搬入量を確認できるようになっています。
 
大量に廃棄物が出る場合
一度に回収できないのはこうした理由の場合もあります。いつもより2倍・3倍以上ごみがでる場合、事前に廃棄物業者さんとご相談されるとトラブルがありません。

⑥搬入経路

清掃工場によっては付近に住宅街や学校などの施設もあることから、清掃工場までの搬入経路が厳しく定められています。周辺住民の方にご迷惑にならないよう、法定速度・騒音・汚水の流出などのも十分注意します。周辺にはカメラなども設置されており、すぐに注意されますので言い逃れはできません。
下記サイトには各清掃工場ごとの経路が詳細に記載されています。
搬入経路詳細清掃一部事務組合HPより

清掃工場搬入の流れ

清掃工場搬入
清掃工場の搬入時に廃棄物業者の行動を見ていきましょう。

①計量(1回目)

台貫で計量及びマニュフェストの提出を行います。計量は2回行います

➁ごみバンカにて荷下ろし  

ごみが残らないよう排出します。汚水タンク内の汚水やホッパー内のごみも掃除すること。

③計量(2回目)

2回目の計量を行うと搬入重量が確定します。
稀に「可燃ごみのなかに誤っていれたものを取りに行けますか?」と問い合わせがあります。
残念ですがお断りしていますごみバンカの中に入ることも不可能なため、一度捨ててしまったものは取り出せません。
捨て間違いには十分ご注意ください。

搬入ゲートでの注意点 安全上留意すること

荷下ろしした後の車両の清掃の手順をみていきましょう。
①安全バー使用
「安全バー」を確実に立ててから掃除を行いましょう。万が一開閉している投入口が落下した場合でも、挟まれ事故を防止できます。
➁ホッパー・汚水タンク閉め忘れ
閉め忘れると大事故になります。汚水タンク、ホッパーは必ず閉めます。開けたまま走行し大事故が起きたこともあります
③ごみバンカへの落下
ごみバンカはとても深く、実際に落下事故が年に数件発生しています。万が一落下した場合、死に至る可能性もありますので十分注意してください。
清掃をする理由
・ごみが残っていか確認
においや汚れないのモノになるので取り除く  
・古紙回収などを行うため
民間業者ではその後古紙・リサイクル品回収を行うのが一般的です。ごみがあると異物になるためここで除去します。

定期点検期間に対応すること

清掃工場は24時間休むことなく稼働しています。年間に2~4か月ほどすべての設備を停止するメンテナンス期間を設けています。
我々廃棄物業者はその間どうするかというと、違う清掃工場への振替輸送が求められます。ほとんどの場合、遠方の清掃工場へ搬入するようなパターンが多いため、その後のお客様の回収に影響がある場合もあります。具体的には回収時間が変更するなどの処置が必要となります。
その際はどうぞご協力いただけますようお願いいたします。

まとめ

いかがだっでたしょうか?
今回は廃棄物業者がどのように清掃工場に搬入しているのかについて解説させていただきました。さらに詳しく知りたい方は、こちらのHPで実際の処理の流れを動画などでも閲覧できます。
現在はコロナ化でもあり、実際の工場見学はできない場合もありますが、機会がありましたら実際に見学に行くことをお勧めします。
当社の車両はすべて計量器付きパッカー車で、23区事業系廃棄物の定期ルート回収を行っています。東京都内廃棄物回収をお考えの方は是非当社へお気軽にお問い合わせください。

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